こんにちは、ぶーです。
当ブログでのご報告が遅れてしまいましたが、11月末予定としていたゲストハウス黒島のホームページ公開を延期することとしました。
延期を決定した直後のインスタグラムでは以下の投稿をしております。
【インスタグラムでの投稿】
9月より作成を進めておりましたゲストハウス黒島のホームページについて、本日を公開予定としておりましたが、延期します。
理由は、
公開を急ぐことでかえって「開業前にホームページをつくる目的」から遠ざかると判断したため
です。
誇張でもえぇ恰好しぃでもなく、客観的事実として原因は100%ボクの「甘さ」にあります。
そもそもボクの中で目的設定が甘かったことも反省点のひとつではありますが、
・興味を持って下さった方に期待を持っていただきたい
・「ゲストハウス黒島」のインターネット上の拠点をつくりたい
・応援していただける方を募りたいこれらの目的を達成するための内容になっていないことに、直前になって気づきました。
「気づいた」というより友人やWEBデザイナーさんが「気づかせて」くれました。
ボクの「甘さ」は、ボクが担当した文章に滲み出て、そのことを指摘いただいたのです。
自分では「楽しさ」や「親しみやすさ」を意識して書いたつもりでした。
しかし指摘を受けてから改めて、「自分はこのゲストハウスに行きたいか」という視点で読んでみると、自分の文章ながら「ヘラヘラしてるなぁ」との印象を受けました。あ、本気じゃないな、コイツ。
って、思いました。言い切るべきところを言い切らず、自分の逃げ道を残しているような書きぶりです。
これまでボクは「不安などない、前へ前へ!」と走ってきたつもりでした。
でも本当は、自分の中にある不安から目を背けてきただけのようです。ホームページの文章を修正し、体裁を整えて公開する選択もあったのかもしれません。
ですがホームページの文章に滲み出た甘さはおそらく氷山の一角。元を正さなければこの後もボクは、自ら自分の足を引っ張る発信を続けてしまいそうな気がしたのです。
一度立ち止まって、ゲストハウス黒島開業に向けた自分の姿勢を見つめなおすこととします。なんだかエラく仰々しい報告になってしまいました。
「あぁ、今日ホームページ公開するつもりだったの?」という人がほぼ全員の中、ものすごい温度差で真剣な文章を書いている自覚があります。
思い詰めてはいません。大丈夫。
むしろ思いやりを持って指摘してくれた、友人たちの優しさが嬉しいです。本当に、ありがとう。
公開延期を決定した当時、ゲストハウス開業準備において結構メンタルにドスンッと来る案件がいくつか重なっていたこともあり、ボクはうろたえていました。
あれから2か月ほど経ってこの記事を書いている今は、しっかりと落ち着きを取り戻しています(笑
ホームページを公開する・しない騒動を経て、いろいろと考えさせられたことがあったので書き記しておきます。
なぜゲストハウス開業の半年以上前にホームページを公開しようと考えたか
そもそもなぜゲストハウス開業の半年以上も前にホームページを公開しようと考えたのかと言いますと、
「開業時点で予約が埋まっている状態まで持っていきたかったから」
です。
本で勉強したところ、起業の流れはザックリ以下のとおり。
①商品をつくる(物件の改修、サービス内容の検討、備品調達など)
②集客をする(ゲストハウス黒島のことを知ってもらう)
③商品を買ってもらう(ゲストハウス黒島に宿泊してもらう)
そして田舎で起業することの特徴として、
「①商品づくり」は比較的容易で
「②集客」は比較的難しい
と考えました。
例えば金沢駅前と能登を比べると、
・物件価格はお手頃で、畑をするための土地や漁をするための船は余っている
・人通りはまばらでゲストハウスが人の目に留まるチャンスは限られる
と言えます。
ゲストハウス黒島が事業として成功するためには、何を差し置いても「集客=情報発信」を頑張らなければいけないと思っています。
そのため開業に先駆けてホームページを公開し、徐々にゲストハウス黒島ができていく様子を多くの方に知ってもらいたいと考えました。
後から知ったことですが、「①商品づくり」の段階において「商品を作っています」とお知らせするためのホームページを「ティザーサイト」と呼ぶらしいです。
映画の公開前やゲームソフトの販売前に作成されるのがティザーサイトの代表例だと聞いて「あ、ボクがやろうとしていたのはアレだったのか」と知りました。
そもそもホームページって何のためにあるの?
ホームページの存在意義について改めて考えました。
「知ってもらうため」という理解は漠然とし過ぎていたと、今となっては反省しています。
ホームページを作る目的は
・SNSなどで興味を持ってくださった方に、より深く魅力を伝え、予約に繋げる
・サービス内容を正確かつ過不足なく伝えることで、ミスマッチを防ぐ
この2点なのかなと。
商品を買っていただくための最後の一押しのことを、マーケティング用語では「クロージング」というらしいです。
たぶんゲストハウス黒島にとっては、このクロージングの役割を果たすのがホームページとなる気がしています。(ホームページを見てから予約する人がどれくらいいるのか分かりませんが)
そしてもう一つ大事な点として、ゲストハウス黒島について「正確かつ過不足なく」情報をお伝えする役割をホームページが担うということ。
いろんな方とお話ししていて実感するんですが、ゲストハウスという概念はまだまだ知られていません。
可能性としては低いかもしれませんが、綺麗でおしゃれなホテルに泊まりたい人がゲストハウス黒島に宿泊すると、不満タラタラになる気がします。
ホームページを作る2つの目的、すなわち「ご予約に繋げる」と「情報を正確にお伝えする」の前提として、商品としてのゲストハウス黒島が確立していることが必要です。
なんだか当たり前すぎて書いてて恥ずかしくなるのですが、ボクは「とにかく知ってもらわないと!」と焦っていたような気がします。
実際、ホームページの案を宿経営の先輩に見てもらったところ、こんな感想をいただきました。
「まだまだこれからな感じがして、正直何を楽しみにゲストハウス黒島を予約して良いのか分からない」と。
ゲストハウス黒島のホームページ公開延期判断は正しかったのか
ゲストハウス黒島のホームページ公開を延期した判断について、ボクは「正しかった」と思っています。
もう少し詳細に言うと
「ティザーサイトらしきものを作ろうとするアイデア自体は悪くはなかったが、その作り方を失敗した」
のかなと。
WEBデザイナーさんのお仕事は素晴らしいものでしたが、ホームページに掲載するためにボクが書いた文章がフワッとし過ぎていたのです。
ホームページを見た方をワクワクさせるどころか、幻滅させてしまうところでした。
ティザーサイトは、起業初心者がチャレンジするには少々高いハードルだったのかもしれません。
例えると、スノーボードをしたことがないにも関わらず、板に乗るなりいきなりジャンプ台に挑戦するような(たまにこういう人見かけるし、ボクは好きですが笑)。
それに「ゲストハウス × ティザーサイト」の相性にも疑問が残ります。
かけるコストに対し、見合うだけのリターンを描けないまま突っ走っていました。
今回の失敗の要因は、起業したこともないのにアイデア先行で動いたことです。
失敗を踏まえ、まずは地に足をつけて「商品づくり」をコツコツと進めます。
「ゲストハウス黒島ができるまで」の発信は引き続きこのブログとSNSで頑張っていきます。
今回の失敗は、本当に良い学びの機会となりました。
改めてホームページ制作に携わってくださったWEBデザイナーさんや、アドバイスをくださった宿経営の先輩に感謝を申し上げます。
ご迷惑をおかけした分は、これから挽回させてください。
では、ゲストハウス黒島の改修作業に行ってまいります!!!
バイぶ〜