32歳現役地方公務員、ぶーです。
定年までずっとこの仕事って退屈過ぎる。
地方公務員を辞めてもっと別の生き方をしたい。
今回は勤続10年のボクが、地方公務員を辞めようと思った理由について書いてみます。
公務員を辞めようと思ったきっかけ
数ヶ月前のこと。ボクはひょんなことから知りました。
中学校まで一緒だった幼なじみが、6年修行した板前を辞めてフリーランスとして活躍しているということを。
彼のブログを読みあさるうちに、公務員として定年まで働くことだけが生き方じゃないと思うようになりました。
それからというもの、ボクは自分の生き方について真剣に悩むように。
勇気を出してボクは、18年ぶりに幼なじみと連絡をとりました。
そして「ブログは思考整理のためにマジでいい」という幼なじみの言葉でブログを書き始めたのです。
悩むこと約2ヶ月、公務員を辞める意志が徐々に固まってきたので書いてみます。
ちなみに、辞めてから何するかはまだ決まってません(←心配)
>>関連記事:「公務員」から「遊び人」へ。転職を見据えた2020年の目標
公務員を辞めようと思った3つの理由
公務員を辞めようと思った理由は3つあります。
- 時間の自由がない
- 仕事を通して人を幸せにすることができない
- 公務員も安定しているとは限らない
順に書いてみます。
理由1.公務員は思ったほど時間の自由がない
僕は小さい頃から自然の中で遊ぶのが大好きです。
子どもの頃は家でゲームをするよりも、近所の小川で釣りをしたり、ザリガニを捕ったりして過ごす毎日。
大学生になって車を持ってからというもの、春〜秋にかけては毎週末釣りに出かけ、冬になれば毎週末スノーボード、というのがお決まりの過ごし方でした。
そんな僕が公務員になろうと思った理由の一つが、カレンダー通りの休日です。
カレンダー通りの休日が、最も自分の好きなことと向き合う時間を確保できると考えました。
釣りが好きだから釣具屋で働らく、スノーボードが好きだからスノーボードショップで働らく。
好きなことに囲まれて働らく生き方も一度は真剣に考えました。
ただ、学生時代にスノーボードショップでアルバイトをしていた僕は、冬に忙しくなるスノーボードショップの店員がお客さんより山に行く時間を確保できないことを経験していました。
そこで10年前の僕は、決められた時間に仕事に行って、与えられる仕事を時間内に終わらせ、仕事以外の時間に自分の好きなことをすれば良い。こう考え公務員になったのです。
しかし実際に公務員として働いてみたところ、仕事を頑張れば頑張るほど与えられる業務量が増え、多い時には月に170時間、残業の日々に疲れきって週末は寝て過ごすことが多くなりました。
それでも歯を食いしばって働き続けること数年間。
何とか残業の日々を改善しようと業務の効率化やスリム化を図ることで、残業時間を当初の2割程度まで減らすことができました。
やっとのことで自由な時間を手に入れ、自分のことについて考えるようになった僕は気づいてしまいました。
「あれ、土日雨降ったら釣り行けんやん」
「平日めっちゃいい雪降ってたのに、金曜の雨で土日はスキー場の雪カチコチやん」
このことに気づいてからというもの、僕は「好きな時に遊んで、好きな時に働けたら良いのになぁ」と時折頭の中に浮かぶ理想には目をつむり、平日には真っ青な空を見ながら悶々とした気持ちでビルの高層階へと登るエレベーターに乗り続けたのです。
理由2.公務員の仕事で人を「幸せ」に出来・・・ない!?
好きなときに好きな場所で働き、好きなときに遊ぶ。
自由な生活に対する憧れはボクの中で急速に膨らみました。
一方、僕は想像しました。
仮に自由な生活を手に入れたとき、自分は「最高に幸せ」か。
答えはNOです。
僕には大切な家族や親友がいます。
自分の大切な人が幸せでないとき、笑顔でないとき、自分も幸せではないことを知っています。
そして自分の大切な人が大切だと思う人が幸せでないとき、笑顔でないとき、
自分の大切な人は幸せでない、笑顔でないことも知っています。
「誰かを幸せにする」なんておこがましいとは思いながらも、自分の大切な人に少しの幸せを分け与えられる、周りの人を笑顔に出来る人になりたい、僕はそう思っています。
そして、「地域に暮らす人々のため」に働らく公務員の仕事をとおして「自分の周りの人を幸せにする」ことを実現したいと考えました。
しかし、公務員を続けて約10年、僕は気づきました。
「誰かを幸せにしたいんだったら、公務員やるよりもっといい方法があるんじゃないの?」
公務員の仕事はいわゆる前例踏襲、定形業務が基本。
このことは安定した行政サービスや公平性を担保するうえで重要です。
ですが現状を変えたい、新たなことに挑戦したいと思う人にとってはある意味でのハードルとなります。
また、議員からの圧力、首長の意向、上司の保身など様々な外的要因が仕事上の議論を本質から遠ざけていきます。
もちろん世の中には公務員の仕事で誰かを幸せにしている人がいるということは知っています。
ボクも実感はなくとも、回り回って誰かの幸せに貢献しているのかもしれません。
ですが、公務員を辞めて自分の好きなことを武器に生きていく方が、よりたくさんの人を幸せにできる、そんな気がするんです。
・釣った魚を上手に料理して家族・友人に食べてもらう
・スノーボードの道具に関する知識や冬山の危険を仲間と共有し、美しい景色に感動し、無事に山を降りる
とても小さな幸せかもしれませんが、少なくとも公務員としての仕事を通してより、自分が本当に好きなことを通しての方が、よりたくさんの人を笑顔にできるんじゃないかって思います。
理由3.公務員は「安定」していない??
ボクが公務員になった理由である「自由な時間の確保」「周りの人を幸せにしたい」この2点が得られないと分かった以上、公務員を続けるとすれば、その理由は「安定」のみです。
事実、やりがいを感じなくても、理不尽な想いをしても「安定」のために公務員を続ける人はボクの周りにもたくさんいます。
ですが、公務員は本当に「安定」しているのでしょうか。
突然クビになる、給与がいきなり大幅カット、といったことはこれから先もないのかもしれません。
しかし、定年の上限が引き上げられる、退職金は減り続ける、働き方改革の名の下にサービス残業が増えるなど公務員の待遇はひと昔前に比べるとそれほど魅力的なものではなくなりました。
そして、AIやロボットなどのテクノロジーが進むにつれ、今まで人が担っていたポストが無くなっていくことも見聞きするようになりました。
時代の流れがより一層早くなっていく中、公務員だけは定年まで勤め上げさえすれば一生安泰、というのは幻想となるの日が来るのではないかと思います。
まとめ(公務員を辞めたい理由)
僕にとって公務員の仕事は
・自由な時間が少ない
・周囲の人を幸せに出来ない
・この先も安定しているか疑問
です。
公務員を続けることが自分の幸せに繋がらないなら、辞めよう。
今僕はそう思っています。
とはいえ10年間を公務員の仕事だけに費やしてきた僕は、自分が公務員を辞めた後にどうやって生きていけばいいか、答えを持ち合わせていません。
やってみたいことはたくさん頭に浮かんできます。「これからの自分は何にでも挑戦できる!」と奮い立った次の瞬間には「自分には何も出来ないのではないか。。。」と不安に駆られる日々。
悩みすぎてツラくなるときの方が多いですが、少しずつ気持ちを前に向けて「自分が一生をかけてしたいことは?」という問いに向き合い続けていきたいと思います。
まずは自分の思考整理としてブログを綴りますが、そのうち僕と同じように悩む人の参考になるような文章を書けるようになりたいと思っています。
>>>関連記事:脱公務員を決意するまでの出来事と心の変化①(1ヶ月目〜ワクワクしかないっ!〜)
バイぶ〜