ゲストハウス

県庁退職まであと半年。ゲストハウス黒島の開業に向け「最も難しいこと」と向き合った話

こんにちは。

1年後にはゲストハウスオーナー、ぶーです。

もとい。

開業まで残すところ8か月。

ゲストハウス黒島は2024年6月にプレオープン、7月に本格オープンします。

 

そして14年勤めた県庁を退職するまであと半年と迫った節目のタイミング。

この週末2日間は、ゲストハウス開業にあたって「最も難しいこと」と向き合いました。

 

ゲストハウス開業にあたって「最も難しいこと」とは

ゲストハウス開業に向けてボクが最も難しいと感じている課題。

それは「エネルギー配分」です。

エネルギー配分=時間配分と言い換えることもできるのですが、時間だけでなく集中力や精神力も、有限であるがゆえ配分が非常に大切という意味で「エネルギー配分」としました。

主なエネルギー配分の先は

①家事育児や家族と過ごす時間(家のこと)

②県庁職員として働く時間(公務のこと)

③ゲストハウス開業に充てる時間(ゲストハウスのこと)

です。

 

イメージとしては「①=家のこと」と「②=公務のこと」にそれぞれ100ずつのエネルギーが必要で、ボクの処理能力が200で釣り合っている。

そこへ「③ゲストハウスのこと」に300のエネルギーが上乗せで要求されている感じです。

500のエネルギーが求められているのに対し、200の処理能力しかないので、①と②に割くエネルギーを削って③に当てるしかない。

「①=家のこと」を割こうとすれば妻の負担が増えるし、

「②=公務のこと」を割こうとすれば仕事の遅れやミスにつながる。

実際に長い間こうした状況が続いていて、問題が起こりそうになるたび時間配分を調整し、その都度対処しているというのが現実です。

 

最近、会う人からはよく「ゲストハウスの準備、順調に進んでるね〜」と言っていただけます。

イベントや物件改修が進んでいる様子をブログやSNSで見てくださっての言葉です。

これは素直にとても嬉しいです。

ただ、ボクの感覚としては順調に進んでいるというより、10の「できた!」の裏に30くらいの「できていない!失敗した!怒られた!」を量産している感じです。

ゲストハウス開業後の家事育児配分について、妻との話し合い

県庁退職まであと半年。

ゲストハウス開業まであと8か月。

エネルギー配分で特に課題と感じているのは「家のこと」と「ゲストハウスのこと」のバランス。

節目の時期に、妻と6時間かけてじっくり話し合いました。

話し合いのテーマは「家事育児と調和のとれたゲストハウス事業」です。

 

書いてしまうとキレイですが、実際には妻が聞きたいことと、ボクが話したいことがすれ違った状態から話し合いはスタートしました。

妻が最も気になっていたのは、ゲストハウスが開業した後に家事育児の分担が確保されるのかどうか。

開業前の今は、平日は概ね家事育児が折半されている感があると妻は言ってくれています。

しかし週末の半分以上はボクがイベントを実施したり、物件改修をしたり、打合せをしたりする間は妻が一人で1歳半の娘を見てくれている。

これが開業後となると、週末はすべて宿の繁忙日となることが分かっていて。

妻は「土日は私が家事育児をしなきゃいけなくなるのは分かっているけど、平日はその分今よりも家事育児を負担してほしい」と。

今思えば、妻もフルタイムで働いていることを考えると、最大限の理解を示してくれていたのです。

 

しかし一方でボクは、話し合いで開業までにどんな作業がどれくらいあるのかを説明しようとしたりして。

「頼む!分かってくれ!こんなに作業があって大変なんだ!今だけは時間が欲しい!できるならその先も!」と、心の声は身勝手に叫び続けていました。

当然建設的な話し合いになるはずもなく、着地点を見出せないまま時間だけが経過し。。。

 

「エアコン工事の見積もりに来ました〜」

とゲストハウス物件に到着した業者さんからの電話がなり、話し合い第1ラウンドが終了を告げました。

 

時間を空け、冷静になって話し合い第2ラウンド。

話し合いを続けるうちに、妻が求めているのは

・ゲストハウス開業後も家事育児の分担をしっかり行うというボクの明確な意思表示

・開業後における具体的な1週間の行動計画(時間割)

であるとだんだん分かってきました。

 

「開業後も家事育児はしっかり分担する意思はある。でも開業直後がどんなに大変か想像もつかないから、具体的に考えてみないと」

と、なんとも頼りない返事しかできず。。。

まずは2人でゲストハウス開業後の「1日スケジュール」を平日、祝前日の2パターン作成しようということになり。。。

 

ある結論に達しました。

結論:家事育児を折半しながら、一人でゲストハウス黒島を回すのは不可能

だと。

一人でゲストハウス黒島を運営するのは不可能

現時点でボクがゲストハウス黒島の柱と考えている特徴は次の3つ。

・蔵Bar

・自ら漁をし、新鮮な魚や海藻を使った料理

・SUPやサーフィン、釣り体験など、海のアクティビティ

もちろん開業当初からこの3つすべてをフルスペックで始めるのは難しいと分かっています。

「最初からすべてを作り込む必要はない」

5か月前に訪れたみなとやゲストハウスさんから学んだことです。

 

関連記事>>>「みなとやゲストハウス」から学んだ5つのこと

 

ただ「食事提供」「蔵Bar」「アクティビティ」の3本柱だけは、“小さく始める”でも良いから開業までに準備したい。

その理由は次のとおり。

 

まずは「食事提供について」。

素泊まりオンリーで小さくスタートすることも考えたのですが、黒島には歩いて夕食を食べに行ける飲食店が1つもなく、車で15分以内で行ける範囲にも「いつ行っても営業している」飲食店がない(紹介したい美味しいお店はありますが!)。。。

宿泊者数が少なく、予約が入るたびに夕食をあらかじめ手配するのが可能な宿であれば素泊まりでも良いのかもしれませんが、一度に多くのゲストが宿泊するゲストハウスではそうもいかない。

ゲストに自炊していただく調理設備は施設の規模的な制約から難しい。

夕食時になって近隣の飲食店がすべて休みで、かつ自炊もできないとなれば、せっかくの旅行でコンビニのパンが夕食になってしまう。

よって「食事提供」はマスト。

 

次に「蔵Bar」について。

カウンターを挟んでゲストさんとじっくり語らう。

その日偶然隣り合わせたゲストさん同士が、意気投合して語らっているのをカウンター越しに眺める。

蔵Barは程よく小さく、分厚い土壁に囲まれ安心感があり、薄暗い照明も相まって普段は少し口にしづらい気恥ずかしい話も交わされたりして。

生き方の話だったり、乗り越えたい課題の話だったり、夢の話だったり。

あぁ、想像したらニヤけてくる(笑

やっぱり蔵Bar、これも捨てることはできない。

 

最後に「アクティビティ」について。

ボクは「やってみたい!」と目を輝かせる人が大好きでして。

「じゃぁやろうよ!」とすぐに背中を押したくなります。

SUPやサーフィン、釣りにシュノーケリング。。。

人や環境に恵まれて、ボク自身は海遊びに慣れ親しむことができましたが、正直ひとりで全てを始められたかというと自信がない。

めちゃめちゃ楽しいけど“初めて”のハードルは少々高い。

このハードルを少しでも低くしてあげられたら。

うん、「アクティビティ」も捨てることはできない。

 

「蔵Bar」も「食事提供」も「アクティビティ」も欠かせない。

開業時点においてこの3つすべて、またはいずれかを捨てるのではなく、それぞれをダウンサイズするのが良いのではないかと結論づけました。

 

ダウンサイズの方法は

・蔵Barは曜日を決めて実施する

・平日の食事提供はおばんざいとご飯ものだけにする

・アクティビティは「タイミングが合えば」実施する

などです。

 

ただダウンサイズしたとしても、家事育児とゲストハウスに割く時間を1週間のスケジュールに落とし込んでみると「一人でゲストハウス黒島を回すのは不可能」と再認識。

 

ちなみに妻は短い期間限定でなら、ある条件と交換に「私がすべての家事育児を負担することも考える」とまで言ってくれました。

本当に感謝しかありません。

ただこの申し出を「あ、それじゃあありがたく!」なんて受け入れてしまうと、ボクが自分の夢を、それこそ夢中で追っている間、妻は自分のやりたいことが一切できなくなってしまう。

これは自分に置き換えれば耐え難いストレスです。

 

ではどうするか。

 

ゲストハウス黒島の開業前・開業後を手伝ってくださる方、募集します

ヘルパーさんorアルバイトさんの募集。

今のところこれしか解決策が思いつきません。

 

半年前には

・人を雇うだけの資金的余裕がない

・ゲストハウス業務に自分自身が習熟する

ため、1人体制での開業を考えていました。

 

関連記事>>>「ゲストハウス黒島」をつくるために。現在地を確認する。

しかしいよいよ開業まで時間が迫ってきた中、「家のこと」と「ゲストハウスのこと」のバランスを取るためにはもう、助けになってくれる方の力を借りるしかないと判断しました。

・募集時期(いつから募集するか)

・募集内容(フリーアコモデーション制、アルバイト制)

・お願いするお仕事の内容

については別記事にします。

 

募集時期については開業時点ではなく、開業準備段階からのお願いを考えています。

 

いよいよゲストハウス黒島も開業に向けフルスロットル。

必ず楽しい宿にします。

 

ともにワクワクしてくださる方、手を差し伸べてくださる方、これからもどうぞよろしくお願いいたします!!!

 

 

バイぶ〜