「忘年会スルー」とは
「忘年会スルー」という言葉を聞いたことはあるだろうか。
「忘年会スルー」とは、「行きたくもない会社の忘年会に自腹を切って行かなければならないのがイヤだ」と思う人たちの共感がSNS上で拡散され広まった言葉だ。
「あ、なんか面白い言葉だな」と思って調べてみると、
- 出席せざるを得ないから行くけど、本当は行きたくない
- 時間のムダ
- 自費を払って上司のグチや自慢話を聞くのが苦痛で仕方ない
このように忘年会に対して否定的な声がネット上で多く見られた。
まったくの同感だ。
だがこの「忘年会スルー」という言葉にまつわる議論を見ていると徐々に違和感を感じるようになった。
ボクが感じた違和感とは、「忘年会スルー」についての意見として、行きたくもない忘年会に「参加すべきかどうか」に論点を置いているものがあまりに多いことだ。
「参加すべきかどうか」は、言い換えると忘年会への参加に「意味があるかないか」ということになるだろう。
本当にそうか。
忘年会はただそこに「存在する」だけ。スルーしたければすればいい

忘年会そのものに「意味」はない
ボクは断言したい。
忘年会への参加に「意味があるかないか」という議論はナンセンスだ。
そもそも会社や組織で開催される忘年会は、「毎年やっているから」という理由だけで開催されるものがほとんどだろう。
ボクは地方公務員として勤めてやがて10年になる。
公務員の仕事には「毎年やっているから」という理由だけで存在している仕事があまりに多い。
しかしそれらの仕事のほとんどに本質的な意味がないことは、身をもって痛感している。
毎年形式的に開催される忘年会そのものに意味はない。
ただそこに「存在するだけ」だ。
忘年会をスルーしたけりゃすればいい
では「忘年会スルー」という言葉をどう捉えれば良いか。
結論から言おう。
忘年会そのものに意味はない。
あるのは忘年会に「参加するかしないか」の自由意思だけだ。
そもそも忘年会に参加したくないと思う人は、忘年会は「行くべきもの」として参加が前提になっていないだろうか。
想像してみてほしい。
明日あなたの会社で忘年会が開催されるとしよう。
1次会のみ参加するとして、忘年会にかかるコストは「5,000円」と「3時間」だ。
あなたは忘年会への参加をとおして「5,000円」と「3時間」、両方を合わせた価値を超える価値を生み出すことができるだろうか。
- 普段職場ではできない話を同僚とすることで、以降の仕事がスムーズに進む
- 上司に仕事以外での自分を売り込むことで、評価を上げたい
- かわいいあの子、カッコいいあの人に今度こそ声をかける
どんな目的でもいい。
忘年会に参加することで「5,000円」と「3時間」を上回る価値を得られると思うのであれば参加すれば良いし、下回るのなら参加しなければいい。
これが忘年会に参加するかどうかの判断基準であり、これ以外には何もない。
ボクの意見にはこんな反論があるかもしれない。
「忘年会への参加を断ることで上司に嫌われたらどうするんですか!?」
答えは一つ。
そんな上司とは縁を切ればいいし、縁を切ることでもしあなたが不利益を被るような立場に上司がいるのであれば、そんな会社辞めたらいい。
会社を辞めた後のことが不安だと思うなら、今から辞める準備をすればいい。
辞めるかどうかなんて後から考えればいいが、辞める準備があれば少なくとも「いつでも辞めることができる」という心のゆとりになる。
少し話が脇にそれてしまったが、ボクの言いたいことが伝わったなら嬉しい。
【まとめ】忘年会に参加すべきか悩むのはもう終わり。「忘年会スルー」したければ堂々とスルーしよう

ボクは今、金沢から東京へと移動する新幹線の中でこの記事を書いている。
東京へ行く目的は、2つの忘年会に参加するためだ。
一つはブロガーが集まる忘年会。
ブログを書いている仲間をつくることと、ボクのブログにアドバイスしてくれるような先輩ブロガーとつながることが狙いだ。
そしてもう一つは全国各地にシェアハウスを展開する「リバ邸」の忘年会。
独立を志す仲間を作ることと、起業家の方々とつながりをつくることを目標としている。
かかるコストは「2日間」と、少なく見積もって「5万円」だ(旅費や宿泊費含む)。
2つの忘年会に参加するからには、必ず「2日間」と「5万円」を上回る価値を見出すつもりだ。
ちなみに職場で年明けに開催される新年会はすでに断ってある。
会費は給料から毎月引き去りの積立式なので戻ってこない。
おそらく普通に支払えば金額は1万円程度のものだろう。
だがボクは1万円が手元に返ってこないことを承知の上で、1万円で3時間を買うつもりだ。
お役所だなぁと思われるかもしれないが、ボクの職場では忘年会も新年会も参加は当然のこととされている。
上司に新年会に参加しないことを伝えると少し驚かれはしたものの、独立に向けて時間を確保したい旨伝えると、思いのほか理解をいただけた。
もしこの記事をここまで読んでくれたあなたが忘年会を「スルー」するかどうか悩んでいるのであれば、自分に問いかけてみてほしい。
「この忘年会に参加するにあたり、自分は投資した時間とお金以上の価値を得る覚悟があるだろうか」
(ちょっとオピニオン記事っぽいのに挑戦してみたかっただけだよ!初心者ブロガーのくせに偉そうに書いてごめんね!読んでくれてありがと!)
バイぶ〜