こんにちは、ぶーです。
「1年後に退職します」と、人事面談にて報告しました。
2023年を勤め上げた後、15年間の公務員人生に区切りをつけ、大好きな能登でゲストハウスを始めます。
金沢から能登へ移住してからの2年間
働くことにつまづいて、生き方に悩み、ブログや人との出会いを通じて「そうだ!能登へ移住しよう!」と金沢から能登への移住を実行し、ちょうど2年が経ちました。
>>>関連記事 【ご報告】能登に移住しました!〜@輪島市門前町〜
能登へ移住してから2年間のダイジェストは次のとおり。
・10年空き家だった古民家を借りてDIYした
・金沢に残った妻と結婚式挙げた
・子ども産まれた
・妻と子が金沢から能登へ引っ越してきた
・憧れだった“ゲストハウスごっこ”を満喫した
移住前に想像していた「田舎でスローライフ」とは真逆で、どうやって時間を捻出するかと常に考え続ける日々でした。
コンクリートを削るって作業を完全にナメてました💦
グラインダーで切り込みを入れ、ひたすら金槌で叩き壊す作業。粉塵対策をせず作業してたら綺麗にしたキッチンの中はまるで「桜島噴火後🌋」
設備屋さんが見かねて手伝ってくれるも、結局5時間以上コンクリートと格闘😭
改修の最初にすべきでした😓 pic.twitter.com/30ccmRHJ2V— ぶー🏄♂️能登でゲストハウスをつくる (@bu_asobinin) January 8, 2022
14時間ぶっ通しのキッチン改修。
まずは水・お湯・ガスの配管を設置。コンクリ壁に囲まれたキッチンへ、床下や外壁の隙間にプロの技で配管。木工はボクの仕事😤。。のはずがズレや傾きを修正するため何度も設備屋さんの力を借りる。
何度も失敗しながらアドバイスを受け、すこ〜しレベルアップな気分☺️ pic.twitter.com/hPvqpE6XzR— ぶー🏄♂️能登でゲストハウスをつくる (@bu_asobinin) October 16, 2021
たぶん人生で最も忙しく、最も充実した2年間を送り、それは今でも続いています。
ゲストハウスは趣味か、本業か
憧れだった“ゲストハウスごっこ”も実現しました。
友達やスノーボード&サーフィンの仲間、憧れの先輩たち、妻の友達やその家族etc…
能登での生活を自分たちが心から楽しみ、その楽しみを金沢や富山、東京の方々にお裾分け。平日は公務員として働きながら、週末は月2回ほどゲストハウスごっこ。
生活収入は公務員の仕事で。
生きがいはゲストハウスごっこで。
仕事と趣味がきっちり分かれた生活を送りながらも、ボクはある期待を抱いていました。
ゲストハウスごっこで得た地域とのつながりや空き家活用のノウハウを、公務員の仕事に繋げられないか。趣味と仕事の境界線をなくしていくことはできないか。
ゲストハウスごっこを楽しむ中で地域を「虫の目」で捉え、公務員の仕事では「鳥の目」を使って地域課題の解決を図ることはできないか。
辞めたいと思ってた公務員を一旦は続けることにした理由
①楽しく働く公務員知った
②地域に入っていきやすい
③辞める覚悟で仕事減らしたら残業ほぼゼロ
④会議室でなく現場に出る働き方を能登で探りたい
⑤公務員でもルール内でゲストハウス的なこと出来るか試したい
⑥辞めるの怖いもホント(小声)— ぶー🏄♂️能登でゲストハウスをつくる (@bu_asobinin) January 29, 2021
ゲストハウスごっこはボクの理想どおり、訪れる人も地域の人も喜んでくれ、ボク自身も最高に楽しいものでした。
「過疎地域」と言われる集落に住んでみて、集落のリアルも移住前よりは知ることができたと思っています。
「限界集落」という言葉にはどこか「助けられるべき対象」とのニュアンスを感じてました。ところが実際に住んでみると、田舎の人たちは畑に漁に日曜大工、それぞれの得意分野から生じる「余剰分」を交換し、たくましく豊かな生活を送っている。上から目線の支援策なんてまるで必要としていないようです
— ぶー🏄♂️能登でゲストハウスをつくる (@bu_asobinin) July 7, 2021
集落には(移住前に想像していたような)悲壮感はなく、便利なサービスの代わりに人どうしの助け合いが残っていて、暮らす人たちの精神性はとても豊か。とはいえ暮らしを繋いでいく担い手の減少は目の前の事実。
どうやったらこの素晴らしい集落の暮らしや景色を繋いでいけるか。
ゲストハウスごっこはボクの最高の楽しみでありつつ、地域の課題解決の糸口ともなり得る手応えを感じるようになりました。
一方、公務員の仕事はいつ、どこで、誰と、何をするかがあらかじめ決められています。
(もちろん職種や部署によって業務の裁量度は多少異なりますが。。。)
ゲストハウスごっこで感じる「もっとこうしたらみんなが喜んでくれそうだな!」とか、「どうやったら素晴らしい集落の暮らしを未来に繋げるかな」といったワクワクを抱えたまま、公務員の仕事では黙々と与えられた事務作業を機械のようにこなす日常に、もどかしさは募る一方でした。
次第に自分の中にある変化が起こりました。
公務員として働く自分に違和感を覚え、ゲストハウス経営者として働く自分への臨場感が高まってきたのです。
「決めて断つ」とき
現実に違和感、未来に臨場感。
この感覚は身に覚えがあります。
金沢から能登へ移住する直前数ヶ月の頃。
自分はまだ移住していないのに、あたかも移住者であり田舎暮らしの実践者であるかのような発言を繰り返すようになっていました(笑
当時はなんだか目標を達成する前から知ったかぶりをしているようで、発言の後に恥ずかしくなっていたのを覚えています。
ただ、移住後に読んだ本に結構共通して書かれていたのが「思考が先で、現実が後」ということ。「セルフイメージに現実が後からついてくる」と書かれた本もありました。
現実に違和感、未来に臨場感。
あぁ、久々にこの感じか。
ボクの友人であり、尊敬する宿の経営者でもある彼に質問したときのことを思い出しました。
「全くの未経験からスタートして、宿を複数展開するなんて。どうやってこんな偉業を成し遂げたの?」
彼の答えはこう。
「『決めて断つ』んだよ」
いつか宿をやりたいと願いつつ、できれば今の安定や安心も捨てたくない。
決めきれない中途半端な自分に気づいたとき、いつも彼の言葉を思い出してはハッとしたのを覚えています。
現実に違和感、未来に臨場感。
決断のときが、やっとボクにもやってきたようです。
ゲストハウス“ごっこ”は卒業して、ゲストハウスオーナーへ。
1年後に退職。「ゲストハウス黒島」オーナーへ
「1年後の退職」としたのには理由があります。
・今年は妻の育休明けの年だから
・娘の保育園登園が始まる年だから
・開業に向けた準備期間確保のため
退職の1年前という早い時期に、職場へ意向を伝えた理由は
・職場の人事異動への配慮
・開業の相談窓口が完全に身内(勤務先(他部署)が相談窓口)
だからです。
ゲストハウス黒島の開業予定は2024年夏頃を考えています。
今後保健所や消防、市役所への開業相談を行い、ある程度スケジュールの確度を高めたら正式に開業予定日をお知らせします。
開業までの1年間に、ゲストハウス黒島を知っていただくためのイベントも随時実施予定です。ご案内はこのブログと各種SNSでさせていただきます。
ご報告は以上です。
ここまで長文をお読みいただき、ありがとうございました。
必ず素敵なゲストハウスにします。
いつか黒島でお会いできる日を、とってもとっても楽しみにしております!!!
バイぶ〜