生き方

「“やりがい”がないから仕事辞めたい」という人は、仕事を変えてもやりがいは見出せない

 

いきなり攻めたタイトルですみません。

日頃「仕事つまらん、無意味、もう無理」って思いながらお仕事に行かれているみなさま、本当にご苦労様です。

仕事にやりがいが感じられないという思いも行き着くところまで行き着いて「もう辞めたい」と思っているあなたへ。

 

お気持ちはよく分かります。ですが。。。

 

本当にそのまま辞めていいの!?

そのまま辞めたら次の仕事でも「やりがいないし辞めたい」と言うことになりますよ!?

 

というお話をします。

 

“やりがい”は自ら見出すもの

 

ボクがこの記事でお伝えしたい1つのこと。それは、

「“やりがい”は自ら見出すものであって、自然と発生するものではない」

ということです。

 

今の仕事にはやりがいがない。だけど別の仕事にはやりがいがありそう。

 

こんな思いで安易に仕事を辞めたり、転職をすると後悔することとなります。

 

ではどうすれば仕事にやりがいを見出すことができるか。

 

以下の順にご説明します。

1 そもそも“やりがい”とは

2 “やりがい”がないという人の3つの特徴

3 どうすれば“やりがい”を手に入れられる?

そもそも仕事の“やりがい”とは

 

まずはボクたちが日頃なんとなく使っている“やりがい”という言葉の意味について考えてみます。

「そのことをするだけの価値と、それに伴う気持ちの張り」

出典:広辞苑

さすが広辞苑。なかなか味気のない説明ですが、まさにそのとおりですよね。

今回は「そのこと=仕事」ですから、

 

「仕事のやりがい=仕事をするだけの価値と、それに伴う気持ちの張り」

 

と言えます。

仕事のやりがいは「価値」と「気持ちの張り」の2つによって成り立つと広辞苑様はおっしゃっているわけですが、今回は特に「価値」に着目します。

(「気持ちの張り」については、「・・・それに伴う」と説明されているくらいですから、自然発生するものだとして無視します)

 

では仕事における「価値」とは何か。

これは人によって異なるものですが、「私が仕事をするのは●●のためだ」と考えたときに、●●に当てはまるものが「価値」にあたります。

 

 

少し、考えてみてください。

 

 

 

例えば「お金」「地位」「名誉」「成長」「評価」「将来」「感謝を得る」「人の笑顔」といったところでしょうか。

この他にも色々あると思いますが、今あなたが思い浮かべた言葉すべてが「価値」であり、仕事をするうえでの“やりがい”と言えるのです。

 

つまり「仕事にやりがいがない」と感じる状態は、あなたが先ほど思い浮かべたものが、仕事を通じて得られていない状態だと言えるでしょう。

仕事に“やりがい”がないという人の3つの特徴

では仕事にやりがいがないと嘆く人はどんな人でしょうか。

もしあなたが今の仕事にやりがいがないと感じているのであれば、次の3つのうち少なくとも1つには当てはまるのではないでしょうか。

 

1 “やりがい”は与えられるものと思っている

2 一生懸命仕事を頑張っている「つもり」

3 自分を他人と比較している

 

怒らないでくださいね。

「どうすれば“やりがい”を手に入れることができるか」

ボクがこの記事で目指すところはここです。

 

もうしばらくお付き合いいただけると嬉しいです。

では順番に見ていきます。

 

1 “やりがい”は与えられるものと思っている

やりがいはそもそも仕事にあらかじめ備わっているもの。

こう考えるタイプです。

 

「今の仕事を辞めさえすれば」

「楽しそうなあの会社に就職さえできれば」

 

このように考えていると、仕事を辞めることや転職すること自体が目的化してしまいます。

ですが仮に転職をしたとしても、やりがいを感じられない根本の理由が解決されていません。

このため新しい仕事においてもまた「やりがいがない」と嘆くことになってしまうのです。

 

2 一生懸命仕事を頑張っている「つもり」

このタイプは真面目な人に多い印象です。

ボクは地方公務員ですが、ボクの周りにはこのタイプの人がとても多いように感じます。

 

頑張っている「つもり」と書いたのは、決して仕事に対する「努力」が足りないと言いたいわけではありません。

むしろこのタイプの人には圧倒的に努力家が多いです。

 

では頑張っている「つもり」とはどのような状態か。それは、

 

与えられる仕事すべてを完璧(もしくは完璧に近い状態)にこなそうとする姿勢です。

 

与えられる仕事を完璧にこなす。

これ自体は評価の対象となる姿勢かもしれませんが、取捨選択をすることなくすべての仕事に同じ熱量で取り組めば、当然のごとくパンクします。

 

「自分の大切にしている価値(=やりがい)を見出すために、自分は何をすべきか。」

こう自分に問いかけるための余白がないと、日々の仕事に消耗し続けるだけの人生となります。

 

3 自分と他人を比較している

このタイプを説明するには「お金」を例にすると分かりやすいかと思います。

自分より稼いでいる人や、楽をして稼いでいる人を羨ましがっているタイプの人です。

 

ネット上には山ほどいるんですよね。

「週3日、たった数時間の仕事で月収100万円!」とか、

「不労所得で月20万円!」とかいう人が。

 

このような人がホントを言ってるのか、ウソを言ってるのかは問題ではありません。

このような人の存在を自分がどう捉えるか、これが重要です。

 

「いいなぁ。羨ましい!」って、やっぱり思っちゃいますよね。ボクも思います(笑)

(えっ?思わないって??そんな人いんの!?もう、そんなあなたが羨ましい!)

 

実はここに落とし穴があるんですよね。

・楽して月収100万円

・働かずして月20万円

どちらも魅力的です。

 

ですが仮に転職や独立をした後、過去に羨んでいた他人よりも稼げる状態になったとき、さらに上の人を見てまた羨ましいと思うんです。

キリがないですよね。

 

これは自分にとってお金がどれだけあれば満足か知らない状態です。

言い換えれば、自分にとってのやりがい(=大切な価値)を把握しないでやりがいを求めている状態です。

 

どうすれば仕事の“やりがい”は手に入れられる?

では、やりがいを手に入れるためにはどうすればいいか。

これはもうめちゃくちゃシンプルな2ステップです。

1 仕事に「余白」を作る

2 自分が大切にする「価値」を知る

具体的な方法は以下のとおりです。

1 仕事に「余白」を作る

まずは余白(=時間)を作ること。

これが最優先です。

余白がなければ、やりがいを感じられる「何か」に挑戦はできません。

 

ではどうすれば余白は作れるか。

 

ムダと思う仕事を思い切って「やめる」ことです。

転職のことではありません。

日々の仕事の中で本質的でない作業を切り捨てていくということです。

 

「新しい何かを始めるということは、1を足すことではなく、1を引くことだ。」

 

誰かが言った言葉です。

(すみません。誰だか忘れてしまいました!知ってる方いたらこっそり教えてね!)

 

誰が言ったのかはさておき、余白を作る方法が分かりやすく説明されている本を2冊ご紹介します。

・エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン著)

・ONE THING(ゲアリー・ケラーほか著)

この2冊を読めば、2冊を読むのに要した時間は1ヶ月で軽く取り戻すことができます。

 

2 自分が大切にする「価値」を知る

「価値」を知るというと抽象的で難しいですが、こればっかりは頭で考えるだけでは限界があります。

この人の生き方いいなっ!って思う人に直接会いに行って話を聞きましょう。

直接会うのが叶わないくらい有名な人なら、その人の書いた本を読みましょう。

ブログでもいいです。

 

自分が憧れる生き方をする人が大切にしていること。

これがあなたが大切にする「価値」です。

 

まとめ 

1 日々の仕事に「余白」を作る。

2 余白の時間で自分のやりがい(=価値)を知るために「行動する」

 

「仕事にやりがいがないから辞めたい」

 

こう思う方は、まずは「余白」づくりと「価値を知るための行動」この2ステップを試してみてください。

 

辞めるのはその後でも遅くありません。

 

最終的に今の仕事を続けるか辞めるか、いずれの選択をするに関わらず、やりがいを自ら見出す方法を知っていることは重要です。

 

 

実は。。。

 

「仕事に“やりがい”がないから辞めたいという人の3つの特徴」

 

全部ボクのことなんです。

ボクも迷い、もがきながら日々を生きています。

 

「辞めてから考える!」

 

勢いで仕事を辞めることができる人はきっとその強いエネルギーで何とか「する」のでしょう。

 

ですが多くの人は「辞めたいけど辞められない」、そう感じてツライ日々を過ごしているのではないでしょうか。

 

そんな方の気持ちに少しでも寄り添うことが出来たならとっても嬉しいです。

 

 

(最後に。。。)

この記事は「やりがいがないから仕事を辞めたい」と悩む人に向けて書きました。

 

すでに心や体に不調をきたしている方を鼓舞して、ツライ状況に縛りたいという意図ではありません。

 

「逃げるが勝ち」

 

この記事で書いたことと矛盾するようですが、今の仕事が辛くて仕方ない方は「辞める」という選択が最善なのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイぶ〜