「公務員辞めたい」
初めて書いたブログのタイトルです。
自分と向き合うためにブログを書くこと半年間。
10年間地方公務員を続けてきたボクが悩んだ末にたどり着いた、自分なりの答えについて文章にしてみます。
「公務員辞めたい」が口癖に
今でも半年前の自分を思い出すとツラい記憶がよみがえり、頭の中をギューっと巨人に鷲掴みされるような感覚になります(笑)。
ツラいと言ってもパワハラとか大きな失敗とか、そういう分かりやすい出来事があった訳ではありません。
徐々に自分の仕事に疑問を感じ始め、その疑問が大きくなっていった感じです。
「今ボクがやっている仕事は、いったい誰のための、何のための仕事なんだろう」
ひとたびこの疑問が頭の中に浮かぶと、グルグルと考え始め、だんだんと仕事も手につかないように。
ミスをたくさんするようになりました。
人にもたくさん迷惑をかけました。
そのうち職場に着いた瞬間から、自分の感情のスイッチがOFFに切り替わる「パチッ」という音が聞こえるように。
感情を殺して目の前の仕事に取りかかることで、何とか責任を果たそうとしたんだと思います。
それでも文書や業務メールの内容は頭に入ってきません。
ひどいときには、なんてことない1通のメールをいくら目でなぞっても理解できず、そのまま1日が終わることも。
感情を殺したはずなのに、自然と目からは涙がこぼれました。
「公務員辞めたい」
ボクは口癖のように言うようになりました。
「公務員辞めたい」と言い続けて何か変わったか?
では「公務員辞めたい」とボクが半年間言い続けてきて、何がどう変わったかということなんですが。。。
結論:「公務員辞めたい」と言ってる間は何も変わらない
結論から言うと、自分も、周囲の人も、環境も、何一つ良い方向には変わりませんでした。
両親や弟、彼女や友達を心配させたり、困らせたりはたっっっくさんしましたが。
ときには職場で「公務員辞めたい」と言うと、おもしろがってくれる人や、共感してくれる人はいました。
「ウンウン分かるよ〜。おれもおんなじこと思ってた」とか、
「へぇ〜。なんか色々考えててすごいねぇ」とか、
「辞めて何するの?ワクワクするね」とか。。。
「公務員辞めたい」は「不幸自慢大喜利」だったのかも
共感されることにある種の満足感みたいなものは感じていました。
だけど今はハッキリと分かるんですが、これは自分の承認欲求が満たされただけ。
共感の言葉をもらって、相手に「理解してもらえた」と自己満足しているに過ぎないんです。
「公務員辞めたい」
このネガティブな言葉は、自分にも相手にもプラスのエネルギーを与えることはありませんでした。
そもそも「公務員辞めたい」となったきっかけは?
10年も公務員を続けたのに「辞めたい」と思うまでに落ち込んだ理由は、自分でもハッキリとは分かりません。
ですが自分の心の変遷を追っていくと、じいちゃんの死は大きなきっかけだったんだと思います。
きっかけは「大好きだったじいちゃんの死」
このブログを書き始める数ヶ月前、ボクのじいちゃんは死にました。
それはそれは幸せな死に様だったと思います。
「人はいつか死ぬ」
頭では当たり前に分かっているつもりでも、やっぱり身近にいて大好きな人が亡くなったことで、「死」を自分ごととして捉えるようになったのかなと。
10年間地方公務員として勤めて、それなりに楽しんで生きてきた気がします。
あるとき面談で上司が伝えてくれた勤務成績は、6段階のうち上から2番目でした。
それなりに頑張っていたんだとも思います。
だけど心のどこかではずっと思っていました。
「これが自分の生き方ではない。ボクは人生を本気で生きてはいない」って。
大事なのは、自分がどう生きたいか
「公務員辞めたい」と考え込むようになったきっかけは「じいちゃんの死」だったのかもしれません。
ですが「自分がどう生きたいか」という問いの答えを教えてくれたのも「じいちゃんの死」でした。
ボクはじいちゃんのように、「命の限り人を喜ばせ、幸せに包まれて死ぬことができる人生」を生きたい。
2020年の正月に3日間、じいちゃんの死にひたすら向き合って、号泣しながら書きました。
関連記事>>>やっと気づけた。ボクは自由に生きたいんじゃない。じいちゃんのように死にたいんだ。
公務員を辞めるかどうかなんて、大した問題じゃない
公務員は働き方の一つでしかありません。
自分が理想とする生き方や、叶えたい夢を実現するための手段です。
あくまで「手段」であって、「目的」ではない。
仕事もプライベートも充実した公務員ライフを送る人もいれば、ボクのように途中でつまづく人もいます。
充実している人はもちろん公務員ライフを続ければいいのです。
ですがボクのようにつまづいた人は、公務員を「辞めるかどうか」ではなく、そもそも「自分はどんな人生を送りたいんだ?」と立ち止まって考えてみて欲しいと思います。
ボクの「理想」と「夢」
じゃあボクはどんな人生を送りたいのか。
「理想」と「夢」を勝手に語ります。
ボクが理想とする社会
ボクが理想とする社会はこんな感じ。
「一人ひとりが自ら考え、自らが決めた人生を生きることができる社会」です。
今ボクたちは、とても難しい局面に立たされています。
悲しいニュースや行き場のない怒りの声が、四方八方から大量に聞こえてきます。
そんな中、自らのツラい境遇を嘆き、他人や環境にその原因を求めるのではなく、「じゃあ自分はどうするの?」と考えられる人が一人でも増えるといいなと思います(←ボクも早くそうなりたい)。
「自分はどう生きたいの?」と自問し、自分が決定した人生を切り開いていける人が一人でも増えてほしい。
そして自らの人生を生きる人たちが、妨げられることなく応援される社会。
これがボクの理想です。
夢は「日本一自然と遊べるゲストハウスをつくること」
ボクの目下の夢は「日本一自然と遊べるゲストハウスをつくること」です。
子どもも大人も夢中で遊ぶ中で、「生きる力」や「自ら考える主体性」を育む場所をつくりたい。
自分の中から無限に湧き出るエネルギーを感じて欲しい。
ボクは思います。
生きるうえで本当に大切なことは、自然遊びの中で肌で学んできたなって。
(↑山形蔵王の最高に楽しくカッコいい二人。今度蔵王の仲間のこと書こう)
ボクが小さい頃、ボクに自然遊びを教えてくれたのは、ボクの父さんであり、ボクの父さんが連れてきてくれたオモシロイ大人たちでした。
ボクが大人になってからは、スノーボードや海遊びで繋がった人生の先輩方が本当にたくさんのことを遊びの中で教えてくれました。
(↓尊敬してやまない二人。いい写真なくてすみません)
次はボクの番。
これからの社会を担う人たちが、「本気で遊ぶ」経験をするためのお手伝いができる人間になりたいと思っています。
今自分がすべきことは何か
では今ボクがすべきことは何か。
3つにまとめてみました。
今すべきこと① まずは未熟な自分を認める
今ボクは、自分でも恥ずかしいくらいに未熟です。
自分のことで精一杯です。
ときたま奮い立って、「人を喜ばせよう!」と力んだりするのですが、ほぼスベります(笑)。
スベるだけならまだ良い方で、恩着せがましくなってしまうのか、相手に嫌な思いをさせてしまうことも。
うん、そのくらいには未熟です。
だけど誰もが知る偉人ソクラテスが「無知の知」を唱えたように、自分が未熟だと知り、認めることから成長が始まります。
知りたいと思い、学びたいと思い、人の声に耳を傾ける。
そんな姿勢を生涯忘れずにいたい。
だからボクは恥ずかしがらずに、未熟な自分を素直に受け入れようって思うんです。
今すべきこと② 失敗を恐れず泥臭くもがく
“犬も歩けば棒に当たる”とはよく言ったものです。
自分を成長させようと一歩知らない世界に出ると、自分でも笑えるくらいにたくさんの失敗をします。
いや本当に。
【失敗談】
・インフルエンサーや情報発信に真剣に取り組む方々の前で、彼らの努力を知らずに「これ拡散してください!」と言って場を白けさせた(今でも毎日反省)
・自分の限界を知らずにあちこちで大きすぎる宣言をして、自分で勝手に挫折感を味わった(人からの信頼も失う)
・中学校の同級生の活躍が嬉しくて、イジるつもりで書いたブログ記事が本人を傷つけた(ちゃんと仲直りした)
失敗ネタだけで軽く1時間は話せる自信があります笑。
でも失敗の数と同じくらい、犬が歩けば嬉しい出来事も起こります。
【嬉しい出来事】
・ゲストハウスを経営している方の話を聞いてみたいと思い、金沢のゲストハウスを尋ねると、オーナーは高校の同級生だったと知る
・シェアハウスをつくりたいとあちこちで喚いていたら、シェアハウスのオーナーさんから「ウチに見学来ない?」と声をかけてもらった
・ブログを読んでくれた中学時代の友達から、Facebookで応援メッセージが届いた
失敗があれば学びもある。
挫折があれば喜びもある。
ボクはこれからも泥臭くもがいていきます。
今すべきこと③ いつか自分の発信が「価値」と「繋がり」を生むと信じる
今ボクがすべき、最も大切なこと。
それは10年間公務員を「お気楽」に続けて行き詰まった未熟なボクが、泥臭くもがいて成長する姿を発信し続けていくことなんじゃないかなって思います。
ボクは有名人でも何でもない、ただの迷える凡人です。
だからこそボクのように、働くことに行き詰まった人の悩みに寄り添えるんじゃないかと思っています。
もちろんボクは、つまづきから立ち上がって自分で決めた人生を生きます。
そしていつか、このブログを読んでくださった方が「おっ、なんかこの“ぶー”ってやつと遊ぶと楽しそうだな!」って思って声をかけてくれたら。
そんな嬉しいことはありません。
自然の中で一緒に夢中に遊んで、思いっきり笑って、感動の涙を流せたら。。。
そんな日を夢見て、今日も泥臭くもがきます笑。
最後にお願い
こんなに長い文章を読んでいただき、本当にありがとうございます!
大好きですっ!(←キモいとか言わないで)
今回は「公務員辞めたい」というところまで落ちたボクが、半年間必死にもがいた中でたどり着いた自分なりの答えについて綴りました。
「大切なのは「公務員を辞めるかどうか」ではなく、自分がどう生きたいか」です。
ボクはきっと何年か後に公務員を辞めると思いますが、公務員としてやりたいこともあるので、すぐには辞めません。
これから先もボクは発信を続けていきます。
人生に行き詰った人に寄り添える発信を目指します。
ですのでもし共感をいただけることがあったら、またこのブログを訪れていただけるたらとっても嬉しいです。
ありがとうございました!!!
バイぶ〜