生き方

「田舎バックパッカーハウス」に見た、“旅人”中川生馬さんならではのおもてなし

突然ですが、みなさんは中川生馬さんという方をご存知でしょうか。

ボクはと言えば、つい半月ほど前までは「石川県穴水町に移住してきた“おもしろい人”がいるらしい」くらいの認識でした(←今は認識改め“とてつもなくおもしろくてスゴい人”です

 

2020年1月の半ば、ボクが「空き家DIYシェアハウス化プロジェクト」を開始した折、ひょんなことから中川さんとお会いするチャンスをいただきました。

 

今回の記事では、中川さんとのお話から学ばせていただいたことを、ボクなりにまとめたいと思います。

 

中川 生馬さんってどんな人?

“田舎バックパッカー”から石川県穴水町へ移住

中川さんは2010年に“田舎バックパッカー”として、後に奥さんとなる結花さんとともにバックパックひとつで田舎を歩いて回る旅を始め、旅での出会いをきっかけに石川県穴水町に移住されたそうです。

旅のきっかけは、満員電車に揺られて会社と家を往復する毎日に、「ぼくの人生これでいいのか」との疑問を抱いたことだと自身のブログに綴られています。

中川さんの活動が紹介された「朝日新聞DIGITAL」記事

中川さんの主な活動を紹介する記事が「朝日新聞DIGITAL」に掲載されていましたので、最初に引用させていただきますね。

神奈川県鎌倉市から石川県穴水町岩車に移住し『田舎バックパッカー』としてブログ運営、広報、田舎体験事業などを手掛ける中川生馬は、シェアハウス、シェアオフィス、コワーキングスペースなど多用途・多目的の家『田舎バックパッカーハウス(場所: 石川県鳳珠郡穴水町川尻)』をオープンします。同時に、車中泊スペースとキャンピングカーを含む車中泊仕様の車のシェアサービスなど「バンライフ」のプラットフォーム事業を展開するCarstay株式会社(本社: 東京都新宿区、代表取締役: 宮下 晃樹)と共に本日から、国内初の中長期間滞在が可能で“住める”民家の駐車場『バンライフ・ステーション』を「田舎バックパッカーハウス」施設内にオープンします。

引用元:朝日新聞DIGITAL WEBサイト

(写真右側が中川さん。左側は中川さんの移住のきっかけとなった新田さん)

中川さんの第一印象

中川さんとお会いしたのは1月の寒空の下、中川さんが空き家を活用してつくった「田舎バックパッカーハウス」の駐車場でした。

ボクが中川さんに抱いた第一印象は。。。

 

「ゆったりとした喋り口調と飾らない人柄で、相手を居心地のいい空気に包む人」です。

 

初対面でしたが、なぜか緊張を感じることなく、自然と中川さんのお話に聞き入っている自分に気づきました。

 

「田舎バックパッカーハウス」の見学

しばらく駐車場で立ち話をした後、中川さんの「よかったら中見てみますか?」との“オファー”に、ボクたち(←3人でお邪魔した)は嬉々として田舎バックパッカーハウスを見学させていただきました。

田舎バックパッカーハウスの特徴

田舎バックパッカーハウスは、オフィス、コワーキングスペース、キッチンなどの共同スペースを備えています。

特徴的なのは、滞在者の部屋を各自の車と位置づけているところです。

 

中川さんご自身が、車を拠点として旅する「バンライフ」の生活を送る中、まとまった期間体を休めたり、仕事をしたりする拠点が必要と感じ、田舎バックパッカーハウスをつくったそうです。

ボクたちがお邪魔した際には、「バンライフ」を送る4名の方が滞在しており、コワーキングスペースでお仕事をされていました。(←写真は遠慮して撮りませんでした)

 

ボクも中川さんのお話を聞いて初めて知ったのですが、そもそも日本には「車中泊」が認められた場所はほとんどないのだそう。

道の駅や高速道路のSAも、「仮眠」が認められているだけで、「宿泊」は認められていないのだとか。

 

広大な庭や、BBQができる土間

写真はキッチンから見える広大な庭。

子どもの遊び場をつくったり、畑をしたり、アイデアは尽きないと中川さんは言います。

土間のスペースでは、穴水町特産のカキをBBQすることもできるそうです。

 

前の家主さんの遊び心をそのまま譲り受けた倉庫

離れの倉庫には、前の家主さんが使っておられた棚や工具などがそのまま置かれており、どれも譲り受けることができたそうです。

中川さんいわく、ベンチプレスも「ついてきた」んだとか。

 

旅人である中川さんならではの“おもてなし”の形

ボクが中川さんに「これだけの部屋数があれば、ゲストハウスもできちゃいますね!」と言うと、

 

「ぼくはゲストハウスをつくることまではあまり考えていないんです。『バンライフ』を送る人たちが骨休めできる場所があったらいいなと」

と、意外とあっさりしたお返事でした。

 

(2020.2.23追記:中川さんは、シェアハウス事業は展開されております)

 

ですが田舎バックパッカーハウスは、日本ではまだまだ浸透していない未来のライフスタイル「バンライフ」を送る旅人が、骨休めをするのに最適な環境を備えていました。

そこには旅を続けてきた中川さんならではの“おもてなし”精神が詰まっているように、ボクは思いました。

 

何より初対面のボクたちを、3時間もかけてじっくりとおもてなしをしていただけたことに、中川さんの“おもてなし”の心をひしひしと感じました。

 

 

ひとしきり田舎バックパッカーハウスを見学させていただいた後、なんと中川さんからボクたちに最高のプレゼントが!

 

「よかったらぼくの車で話しますか?」

 

中川さんのハイエースでお話させていただきました!

「バンライフ」仕様に改造された(←車検OK)ハイエースの車内は「快適」そのもの。

中川さんによると、家のベッドよりもハイエースの方が快眠できるとのこと。

なんでも適度な「狭さ」や「静けさ」が深い眠りを誘うのだとか。

 

真ん中の作業テーブルは簡単に取り外すことができます。

両側のシートをたたみ、奥のボードを倒すと、あっという間に「2段ベッド」が完成するそうです。

 

中川さんはご自身のブログで、久々に親戚の家にお邪魔した際のおもしろエピソードを紹介されています。

中川さん一家が快適に寝られるよう、親戚の方がせっかく布団を敷いてくれたのに、中川さんの愛娘である結生ちゃんが「ハイエースで寝たい!」と泣き叫んだとのことです(笑)。

 

「カキ」と「ビール」でまた会いましょう

楽しくて楽しくて仕方ない時間もつかの間、ボクたちが帰路につかなければならない時間がやってきました。

お別れの際に中川さんから一言。

 

「今度はカキを食べながらビールでも飲んでゆっくりお話しましょう」

 

3人で中川さんの元へとお邪魔したボクたちは、帰りの車内でも興奮冷めやらぬまま、中川さんの言葉を真に受け「カキ」と「ビール」の日程を決めたのでした。

 

次回中川さんにお会いした際には、中川さんのブログで度々登場する言葉である「ライフスタイル」にフォーカスしてお話を聞いてみたいと思います。

 

【おまけ】中川さんのブログと事業をちょこっと紹介

ブログは「田舎バックパッカー」で検索!

中川さんは数々の事業を手がけながらも、ブログでの発信にも力を注がれています。

旅の記録やライフスタイル、地方移住に関することなど、読み始めると夢中になってしまうブログです。

飾らない言葉で淡々と紡がれる文章ですが、10年もの間旅を続けてきた、中川さんならではの鋭い視点で世界を捉えることができます。

 

ボクもすっかり中川さんのブログ「田舎バックパッカー」の虜です。

 

>>>中川生馬さんのブログはこちら

地元民イチオシ!“能登牡蠣”の直送販売

中川さんは2019年12月より、冬〜春が旬の“能登牡蠣(かき)”の直送販売も手がけておられます。(夏は岩牡蠣も販売予定)

石川県穴水町岩車産、水揚げ直後の牡蠣を「最短翌日お届け」で販売。

全国的な流通量は多くありませんが、“能登牡蠣”は金沢に住む人々が1時間半もの道のりをかけて、わざわざ食べに行くほどの美味しさです。

値段は一斗缶入り(70〜80個)で送料込み8,600円と、とってもお得です。

みなさま、ぜひ一度食べてみてくださいね!

 

>>>能登牡蠣の直送サービス紹介ページはこちら

 

 

 

 

バイぶ〜